降りたのは数人。一緒になって改札へ向かう。かなり冷え込んでいた。寒かった。ここはもう真冬だ。次に乗るのは2時52分の青森行きの急行「はまなす」。まだ時間があったので待合室へ、しかしホームレスでいっぱい。
その前に食料調達の為にコンビニへ行く。ちょうど駅の前にあった。そして買い物を終わって駅に戻った。改札口はすでに閉まっていて開くのは2時40分と書いてあった。まだ時間があったから、私はこのホームレスと一緒に改札がはじまるまで寝ていた。ここは暖房が入っているみたいで暖かい。ホームレスにはいい場所だろう。食堂があるので夕方に何を食べようかメニューもチェックした。
そして、改札が開き、ホームへ向かう。3人がいた。今度こそは寝ようと思って「はまなす」に乗り込む。やはり5,6人しかいなかった。若い女性が目立った。今度こそは寝ようと目をつむる。しかし眠れない。眠ろう、眠ろうとしていると、ゴーッと高音の音。青函トンネルだ。「くそーっ」眠れなかった。ボーッとしているといつの間にかトンネルを抜けていた。蟹田で「北斗星」とご対面。向こうは起きている人がいた。蟹田を過ぎるとライトがついてもう眠れない。とうとう一睡もせず青森に着いた。
5時41分発の「はつかり2号」は485系のリニューアル車であった。車内に入るとやはり違う。新車のようだ。自由席は三分の一ほど埋まって発車。まだ暗かった。しかし進むにつれてだんだんと明るくなる。
6時09分野辺地に着いた。ここから下北の旅が始まる。普通の大湊行きに乗る。高校生が乗っているが乗客は少なかった。久しぶりのキハ110系のディーゼルカーだ。
定刻どおりに発車。途中、坂越という駅で海岸線すれすれを通過した。陸奥横浜でかなりの高校生が乗り込みたちまち満員に。このまま下北へ行くのだろうか。しばらくは人家が全くない所をとおる。このままの状態で下北着。
ここから下北交通へ。あと136日で廃止になる鉄道に乗る。次は海老川で女子中生がかなり降りた。ここまでがピークのようだ。ここから数名しかいなかった。終点の大畑ではシャッターを切った。また下北へもどる。帰りはワンボックスに一人が占領するほどだった。
そして今度は大湊へ。大湊へ着き、折り返しの野辺地行きの快速に乗る。かなりの乗車率だ。野辺地に近づくと立客がたくさんいた。野辺地には定刻に着いた。そして、青森まではリニューアルの「はつかり」に乗る。しかし、自由席は空いていて座席には余裕があった。
11時08分発の快速「海峡」の「カーペットカー」に乗る。初めて乗った感想はかなりゆったりできるようだが、かなりの乗客がいて足を遠慮して伸ばす程度だった。蟹田の近くで海岸線に出る。はるか向こうに下北半島が見えた。そして、蟹田から三厩へ向かう。蟹田のホームで待っていると雪が降ってきた。パラパラの程度であった。
しばらくしてキハ40系の三厩行きが来た。乗客は少なかった。中小国を出ると、海峡線と離れた。やはり海峡線を見ると新幹線を思わせるような線形だ。かなり山の中を走る区間である事が分かった。途中の津軽二股と津軽今別は同じ所にある駅で、高架上が今別、下は二股であった。ここを過ぎると、平坦な線路となる。そして津軽海峡が見えてくると、三厩に着く。
客は5人しかいなかった。しかも冷たい雨が降っている。どことなく寂しかった。この三厩に来ると、本当に本州最果ての感じがした。今は岬の町ではなく、トンネルの町になっていた。
折り返しの蟹田行きは私1人であった。しかし次の駅で数名乗った程度であとは全く変わらなかった。そして、蟹田から快速「海峡」にのると、なんと「はまなす」の間合いで使われている車両!もちろんのびのびカーペットへいく。中二階の部屋、とてもラッキーだ。すかさず眠りについたがあっという間に青森に着く。仕方なくカメラにおさめた。そして「スーパーはつかり」に乗った。
「スーパーはつかり」にはじめて乗る。やはりきれいで真新しい。すかさずカメラにとる。リニューアルに比べると速かった。ここでグッズを手に入れた。ぬいぐるみをGet!結構掘り出し物のようだ。八戸には15時40分に着。
一息入れて16時発の「はつかり」に乗る。やはり空いていたのでワンボックスを独り占めする形をとった。定刻に青森着。
「はつかり」の車内放送では青函トンネルの説明をした。トンネル内の青と緑のライトは一番深い所ということだった。そして青函トンネルに入る時は汽笛がいつもの2倍以上長いことで入ることがわかってしまった。やはりリニューアル車でも青函トンネルの中を走ると、かなりうるさかった。そして定刻どおりに函館に着いた。半分くらい自由席は埋まっていた。隣のホームには「スーパー北斗」が。283系だった。JR北海道の車両を初めて生で見た。やはりいい車両だ。明日乗れる事を楽しみにして宿へ戻った。